血尿が出たときのチェックポイント|最初から赤い?最後だけ赤い?

病気の基礎知識・検査ガイド

血尿が出た…まず何を確認すればいい?

「あれ?おしっこが赤い…」

血尿は、軽いトラブルで起きることもあれば、体の中の異変が関係している可能性もあります。
だからこそ大切なのは、**あわてて結論を出す前に、落ち着いて“状況を整理すること”**です。

この記事では、血尿に気づいたときに
ご自宅で確認しておきたいポイントと、動物病院での検査の流れをわかりやすくまとめます。

血尿には「出方の違い」があります

血尿と一口に言っても、出方はいろいろあります。
そして実は、この出方の違いが、原因を考えるヒントになることもあるんです。

✅最初から赤い?最後だけ赤い?を見てみよう

血尿が出たとき、まず見てほしいのが 「赤くなるタイミング」 です。

  • 最初から赤い(最初から最後まで赤っぽい)
  • 最後のほうだけ赤い(最初は黄色っぽく、最後が赤い)

この違いだけで確定はできませんが、
「どこで何が起きている可能性があるか」を考える材料になります。

最初から赤い尿は「血色素尿」も考えられます

尿が最初から赤い場合、血液そのものが混ざっているケースもありますし、
状況によっては 赤血球が壊れたときの色素が尿に出ている状態(血色素尿)を疑うこともあります。

血色素尿は、見た目が“赤い尿”に見えるため、血尿と区別がつきにくいことがあります。

✅血色素尿ってなに?

血色素尿は、何らかの要因で赤血球が壊れ、
その色素が体の中をめぐって腎臓でろ過され、尿に色がつく…という考え方です。

この場合は、重大な病気が隠れている可能性が高いので
早めの相談が大切になります。

ただし、見た目だけで判断するのは難しいので、
「最初から赤い」「茶色っぽい」「コーラ色っぽい」などが見えたら、なるべく記録して受診時に伝えるのがおすすめです。

最後の方だけ赤い尿は「泌尿器の出血」かもしれません

一方で、最初は黄色いのに、最後のほうだけ赤くなる場合、
膀胱や尿道など泌尿器のどこかで出血が起きている可能性が考えられます。

✅膀胱炎が関係することも

よくある例としては、膀胱炎などの炎症がきっかけで、
排尿の終わりに血が混ざるケースです。

ただし、血尿=膀胱炎と決めつけはできません。
体質や年齢、他の症状によっても考え方が変わります。

「赤い=血尿」とは限らないこともあります

尿が赤っぽく見えるとき、必ずしも血液だけが原因とは限りません。

✅食べ物や薬で色が変わることも

体質や食べ物、薬の影響で色が濃く見えることもあります。
ただ、自己判断が難しい分、
「いつもと違う」と感じたら写真や動画で記録をし、相談しておくのが安心です。

血尿と一緒に見てほしいチェック項目

血尿に気づいたとき、次のポイントも一緒に見てみてください。
受診のときに情報があると、診察がスムーズになります。

✅排尿の回数は増えていない?

何度もトイレに行く、少しずつしか出ない、という様子があれば
膀胱の刺激や違和感が関係している可能性も考えられます。

✅排尿の姿勢がつらそうじゃない?

踏ん張る、鳴く、落ち着かないなどがあれば、
痛みや違和感があるサインかもしれません。

✅量が少ない・出ていない時は注意

おしっこが出ない状態は、早めの相談が必要になることがあります。
特に、何度もトイレに行くのに出ていない場合は非常に危険な可能性があります。
出来るだけ早く、獣医師に相談しましょう。

✅元気や食欲はいつも通り?

血尿だけでなく、元気がない・食欲が落ちたなどが重なるときは、
様々な要因が考えられるので、早めの受診をお勧めします。

動物病院ではどんな検査をするの?

血尿で受診した場合、状況に応じて検査を組み合わせていきます。

✅尿検査(まず基本になる検査)

尿検査では、
血液が混ざっているかどうかだけでなく、

  • 炎症のサイン
  • 結晶の有無
  • たんぱくの有無
  • 尿の濃さ
    なども確認できることがあります。

「たまたま赤く見えただけなのか」
「体の中で何か起きていそうか」
その判断の第一歩になる検査です。

✅血液検査(体全体の状態確認)

必要に応じて、体の中の状態を広く確認するために血液検査を行うことがあります。
腎臓や肝臓の数値、貧血の有無などが原因を見つける、ヒントになることもあるんです。

✅画像検査(レントゲン・エコー)

膀胱の中の状態や結石が疑われる場合などは、
レントゲンやエコー検査で確認することがあります。

受診前にできる「ひと工夫」

診察の精度を上げるために、ご家庭でできることがあります。
ポイントは以下の通りです。

✅尿の写真・動画を残す

血尿は、その場では見えないこともあります。
スマホで撮っておくと、病院で状況を伝えやすくなります。

✅尿が持っていけるなら持参もおすすめ

可能なら、清潔な容器に尿を入れて持参すると役立つことがあります。
採尿のタイミングや保存方法は病院によって案内が異なることもあるので、
迷ったら電話で聞いてみてくださいね。

「相談していいのかな…」と思わなくて大丈夫

血尿は種類も症状もさまざまです。
「一回だけだから大丈夫かな」
「元気そうだから様子見でもいいかな」

しかし、血尿は “体からのサイン” でもあります。
早めに相談しておくことで、安心できるケースも多いのです。

「できもので相談していいの?」
「これくらいで行っていいの?」
そう思わなくて大丈夫。

気づいた不安は、不安にならず
気軽に獣医師へ相談して下さいね。

まとめ|血尿は「出方」と「他の症状」をセットで見る

血尿に気づいたときは、まず落ち着いて

  • 最初から赤いのか
  • 最後だけ赤いのか
  • 回数や量、しんどそうな様子がないか

ここをチェックしてみてください。

そして、いつもと違うと感じたら、
早めに獣医師に相談して下さい。

飼い主さんの小さな気づきが
病気の早期発見に繋がる事も多くあることを
知って頂けると嬉しいです。

福岡犬猫往診クリニック
院長:河野 和一郎(かわの わいちろう)

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