口臭って、歯みがきをしていても気になることがありますよね。
「歯石かな?」「歯周病かな?」と考える方が多いと思います。
でも実は、口のにおいは“歯だけ”が原因とは限りません。
体の中の変化が、においとして出てくることもあります。
この記事では、犬や猫の口臭について
・どんなにおいがあるのか
・歯以外に考えられる原因
・様子を見ていいのか、相談の目安はあるのか
を、できるだけ分かりやすくまとめます。
「最近いつもと違う気がする…」という方の確認用にも、ぜひ参考にしてくださいね。
口臭=歯周病だけ、とは限りません
口臭が強くなる原因として、まず多いのは
歯石や歯周病などのお口のトラブルです。
ただし、歯みがきをしていたり、歯の状態がそこまで悪く見えないのに、
「なんだかにおいが強い」と感じる場合があります。
そんな時は、“歯以外”の可能性も少し視野に入れて見て欲しいのです。
口臭は「においの種類」でヒントになることがあります
口臭と一言でいっても、実際にはいろいろなタイプがあります。
もちろん、においだけで原因を決めることはできません。
ただ、においの特徴は原因のヒントになることがあります。
におい別|歯以外に考えられる原因の例
ここでは、飼い主さんが気づきやすい“においの種類”別の
例を紹介します。
✅すっぱいにおい・酸っぱい感じがする
すっぱいにおいが気になるときは、
胃の内容物が逆流してきたり、吐き気がある時に近いにおいになることがあります。
たとえば
・空腹時間が長い
・食後に気持ち悪そうにする
・草を食べたがる
・口をくちゃくちゃさせる
などが一緒に見られることもあります。
ただし、同じ“すっぱいにおい”でも原因は幅広いので、
「続く」「他の症状もある」という時は獣医師に相談しておくと安心です。
✅アンモニアっぽいにおいがする
アンモニアのようなにおいを感じたとき、
体の中の代謝や排泄に関わる部分が影響している可能性もあります。
特に
・水を飲む量が増えた
・おしっこが多い
・体重が少しずつ減ってきた
・食欲にムラが出てきた
などが重なる時は、犬猫の生活についての記録を取りましょう。
そして、口臭の原因はお口だけとは限らないので、
「歯みがきしているのにアンモニアっぽい」と感じた時は
獣医師に相談してみて下さいね。
✅甘いような変なにおいがする
甘いようなにおい、独特のにおいがすると感じる時もあります。
この場合も、口臭の原因が歯だけでないケースが含まれることがあります。
ただ、においの感じ方は人によって違いやすく、
食べた物や口の中の状態によっても大きく変化します。
もし
・元気が落ちた
・食欲が明らかに落ちた
・呼吸がいつもと違う気がする
・ぐったりしている
などがあれば、録画をしてにおいと一緒に、獣医師に伝える事をお勧めしています。
✅薬みたいなにおい・独特な化学っぽさ
薬っぽいにおい、独特な匂いが気になる時は、
口の中の炎症や、体調変化が関係することもあります。
「最近お薬が増えた」「サプリを変えた」などがあれば、
そのタイミングも一緒にメモしておくと役に立ちます。
「歯が原因」と思い込みやすい理由
口臭といえば歯。
そう考えるのは自然なことです。
実際、歯石・歯肉の炎症・歯周ポケットの汚れなどで
においが強くなるケースは多いです。
ただ、歯みがき習慣があったり、定期的に口腔ケアをしている場合は
「歯だけでは説明しにくい」口臭も出てきます。
ここで大切なのは、
**“歯が原因かもしれないし、歯以外もありえる”**という視点を持つことです。
それだけで、視野が大きく広がるんです。
こんな時は「歯以外」も意識してみてください
次のような状況がある時は、
お口以外も含めた相談をしてみて下さい。
✅歯みがきをしているのに口臭が強い
いつも通りケアしているのに口臭が強い場合は、
「歯周病以外の要素」も少しだけ疑ってみるのが安心です。
✅体重が落ちてきた
少しずつ減っている場合でも、
変化が続くなら一度、獣医師に相談してみましょう。
✅水をよく飲む・おしっこが多い
飲水量や尿量は、体調変化のサインになることがあります。
気づいた時点でメモしておくと、その子の記録として診察時に伝える事が出来ます。
✅ごはんを残す日が増えた
食欲にムラが出るのは、口の痛みだけでなく
体調の変化が絡むこともあるんです。
病院で相談する時に伝えると役立つこと
口臭の相談をするに、以下のポイントを踏まえて記録をしておく事で
獣医師に伝えやすくなるんです。
✅においの種類(いつもと違う点)
「アンモニアっぽい」「酸っぱい」「甘い感じ」など
自分が感じたままの言葉でOKです。
✅いつから気づいたか
昨日からなのか、数週間前からなのか。
その期間が大切なヒントの一つになるかもしれません。
✅一緒に変わったこと
・食欲
・元気
・体重
・水を飲む量
・おしっこ
・嘔吐の有無
など、合わせて伝えると判断材料が増えます。
✅お口の状態(見える範囲でOK)
歯茎の赤み、出血、よだれ、口を気にする動きなど。
見える範囲だけで十分ですので、チェックをして記録をしてみて下さい。
家庭でできる「口臭チェック」の考え方
口臭チェックのポイントを、説明させて頂きます。
✅においは「強さ」より「変化」を見る
いつもある口臭より、
急に変わったにおいのほうが気づきやすいポイントです。
✅毎日じゃなくていいので、週に数回の確認でもOK
頻繁に嗅ぐのは難しいので、
抱っこした時・歯みがきの時だけでもにおいチェックをしてみて下さい。
✅歯みがきは続けつつ、改善しない時は相談へ
ケアしているのに改善しない時は、
「やり方が悪い」ではなく、別要因がある可能性もあります。
様子をみてみよう、、、
ではなく、獣医師に相談してみて下さいね。
まとめ|口臭は“体からのサイン”になることがあります
口臭は、歯石や歯周病が原因になることが多いです。
しかし、それだけではないケースもあります。
・すっぱいにおい
・アンモニアっぽいにおい
・甘いような独特のにおい
・薬みたいなにおい
こういった「いつもと違う」を感じた時は、
獣医師に相談して欲しいのです。
大切なのは、
気づいたことをメモして、必要な時に相談できる状態にしておくこと。
飼い主さんの小さな気づきは、
大切な子の医療情報になると思っています。
お口のにおいは、体からのSOSサインかもしれません。
異変を感じたら、獣医師に相談してみましょう。
福岡犬猫往診クリニック
院長:河野 和一郎(かわの わいちろう)

