冬は安心、と思っていませんか?
「冬は外に出る時間も減るし、
お家の中で過ごす時間が長いから安心」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。
確かに寒い季節は、
お外よりも家の中の暖かい場所で、丸くなって過ごす時間が増えますよね。
でも実は、
冬は誤飲や誤食が増えやすい季節でもある事を、
ご存じでしたでしょうか?
例えば、
ホットカーペットやこたつ、電気コードなど、
冬ならではの生活用品が増えることで、
思いがけない、危険なトラブルに繋がってしまう事があるので、、、
事故防止にこのブログを、役立てて頂けると幸いです。
こんな冬の光景、思い当たりませんか?
寒い日、
ホットカーペットの上でくつろいでいるあの子。
その近くに、
電気コードや布製品が置かれている。
「いつもそこにあるし、大丈夫」
「今まで何もなかったから平気」
今まで何も起こっていなければ、
特に気を付ける事も無いと思います。
しかし、、、
犬猫は、今までは気にも留めなかった物に、
突然興味を示すことがあります。
「今までそんな事しなかったのに、、、」
「なんで、突然?」
そう感じる誤食は、決して珍しくないんです。
冬に誤飲・誤食が増えやすい理由
冬は、次のような要因が重なりやすくなります。
・暖房器具が増え、コードが目につきやすくなる
・毛布や布団など、布製品が増える
・寒さで運動量が減り、退屈しやすくなる
・室内で過ごす時間が長くなる
何となく口に入れたコード類や布類を、
つい噛む・引っ張る・口に入れる行動をしてしまい、
事故に繋がるケースも多くあります。
特に若い子や、
好奇心が強い子、
口を使って遊ぶ癖がある子は注意が必要です。
ケース① ホットカーペットの「ほつれ糸」
ホットカーペットやカバーの端が、
少しだけほつれて糸が出ている。
その糸を、
ちょんちょんと前足で触ったり、
口にくわえたりする子もいます。
「少し糸が出てるけど、、大丈夫だろう」
「まさか食べたりしないだろう、、、」
もし食べてしまったら、、、糸や布は、
体の中でうまく消化されにくい素材になります。
糸で遊んでいる内に、
犬猫達本人も、知らないうちに飲み込んでしまうこともあります。
だからこそ、気付きにくいんです。
ケース② 電気コードの「噛みちぎり」
電気コードは、
細くて弾力があり、噛みやすい形をしています。
最初は
「舐める」
「少し噛む」
という行動から始まり、
気づいたときにはちぎれていた、ということもあります。
実際に、
コードを噛んでしまい、
お口を酷く傷めてしまった子の治療に関わった経験もあります。
電気製品まわりは、
誤食だけでなく別の危険につながる可能性もあるため、
特に注意が必要な場所です。
我が家でもコード周りは、
特に気を付けている場所になります。
コードカバーをしたり、コンセントを隠したり、
まずは犬猫達が触れられないようにする事が
大切な事になると考えております。
ケース③ こたつ布団の「中綿」
こたつ布団やベッドの破れ目から出てくる綿。
ふわふわしていて、
実は、犬猫の興味を引きやすい素材の一つなんです。
けれど、
この綿は体の中でまとまりやすく、
詰まりの原因になることがあります。
詰まるという事は体の中に入ってしまうと
外に出にくいという事。
「少し出ているだけだから」
と放置してしまうと、
いつの間にか誤食の量が増えていることもあります。
綿が出ていないかな?このように日頃から気を付ける事で、
誤食を防ぐ事故防止に繋がるので、お勧めです。
誤食の初期は、気づきにくいことがあります
誤飲・誤食の初期は、
はっきりした症状が出ないこともあります。
たとえば、
・元気が少しない
・食欲にムラがある
・落ち着きがない
・吐きそうな仕草をする
「なんとなくいつもと違う」
そんな違和感として現れることがあります。
誤食したのかな?していないのかな?
分からない場合は、自己判断はお勧めしません。
獣医師へ連絡し、
その後の対応を必ず、相談してみて下さいね。
すぐ相談を考えたいサイン
次のような様子が見られる場合は、
早めに相談することが安心につながります。
・吐くことを繰り返す
・お腹が張っているように見える
・便が出にくい
・動かず、うずくまっている
・誤食の可能性を目撃した
迷ったときは、
「様子を見すぎない」ことも大切です。
夜中や早朝、そしてかかりつけ医がお休みの場合は、
救急の動物病院へ連絡をして相談するのもお勧めしております。
家でできる予防① コード対策
冬の事故予防で、
まず見直したいのがコード類です。
・コードカバーを使う
・手の届く高さのコードを減らす
・使わない電化製品はコンセントを抜く
・こたつのコードはできるだけ隠す
「噛める場所」を作らないことが、
危険な事故を予防する行動の一つになります。
コードカバーは色々な物がありますので、
ご自宅のコードに合った物を探してみて下さいね。
家でできる予防② 布製品の見直し
布製品は、
冬に増えやすいアイテムです。
・ほつれを見つけたらすぐ補修
・穴のあいた布団やカバーは放置しない
・古くなったベッドは交換を検討
・噛みやすい素材は置き場所を工夫
これぐらい大丈夫、、、この気の緩みが危険です!!!
少しでもほつれを見つけたら、すぐに補修をしましょう。
冬の快適さと安全を、両立させるために
冬の暖房器具は、
暮らしを快適にしてくれる大切な存在です。
一方で、
思わぬ危険になることもあるんです。
「危ないから全部やめる」のではなく、
少し工夫して、安全に使う。
難しく考えなくても大丈夫ですし、
一度に全て行う必要もありません。
少しずつの箇所でも良いので、
自宅内の危険な場所を「安全な場所に変えていく」
という事をしていきませんか?
犬猫が家族に居る我が家も
危険な場所が出来るだけ無くなるように、
色々な工夫をしています。
犬猫の家族として一緒に、
今年の冬も大切な子達を守っていきましょう!
福岡犬猫往診クリニック
院長:河野 和一郎(かわの わいちろう)

