前より甘えん坊になった気がする…そんな変化はありませんか?
「最近、やたらとそばに来るようになった」
「前は一人で過ごす時間が多かったのに、離れなくなった」
そんな変化を感じて、
少し驚いたり、不思議に思ったりしていませんか?
大切な子が甘えてくれるのは
嬉しいですよね。
しかし、急に甘えるようになると、
「どうしたんだろう」
「何か不安があるのかな」
と、心配になる方も多いと思います。
実は、変化は決して悪いことではなく、
心と体の自然な変化であることが多いのです。
今回は、
「急に甘え始めたのはなぜ?」について、解説していきます。
年齢とともに、心の向きが変わることがあります
犬や猫も、年齢を重ねると、
少しずつ感じ方や行動が変わっていきます。
若いころは
・一人で過ごすのが好きだった
・クールで距離感があった
このような子でも、
シニア期に入るころから
人のそばにいたがるようになることがあります。
これは「性格が変わった」というより、
安心できる存在を、より強く求めるようになる
と考えると、分かりやすいかもしれません。
若い頃との違いに、戸惑ってしまうこともありますよね
「前は抱っこを嫌がっていたのに」
「急にくっついてくるようになった」
そんな姿を見ると、
嬉しさと同時に、
少し不安な気持ちが湧いてくることもあると思います。
でも、その変化は
「甘えすぎ」でも
「わがまま」でもないんです。
むしろ、
あなたを“いちばん安心できる存在”として思っているからこそ
の、信頼のあらわれです。
その子は、信頼できるあなたの側にいたいんです。
視力や聴力の変化も、影響しています
年齢とともに、
視力や聴力が少しずつ低下してくる子もいます。
すると、
・周囲の状況が分かりにくくなる
・音や気配に敏感になる
・突然の物音に驚きやすくなる
このような変化が起こることがあり
不安を感じる子も、少なくありません。
そんな時、
飼い主さんのにおい・声・ぬくもりを感じる事で、
安心をするんです。
「ここにいれば大丈夫」
そう感じられる場所が、
自然とあなたのそばになるのだと思っています。
「守ってほしい」「そばにいたい」という気持ち
シニア期に入ると、
体の変化だけでなく、
心の揺らぎも起こりやすくなります。
例えば、若い頃は平気だったことが、
少し不安に感じるようになることもあるのです。
そんな時に出てくる気持ちが、
「そばにいてほしい」
「触れていてほしい」
という気持ち。
それは弱さではなく、
信頼できる相手がいるからこそ出せる気持ち。
甘える姿は、
心があなたに向いているサインでもあると考えています。
あなたが側にいて、撫でてあげると、
大切な子はきっと安心した表情になると思います。
甘えを受け止めることが、心の安定につながります
甘えてくる時、
特別なことをしなくても大丈夫なんです。
・そっと撫でる
・優しく声をかける
・無理に構わず、そばにいる
それだけで、
その子の心は少しずつ落ち着いていきます。
「甘えていいんだよ、側にいていいんだよ」
そんな空気が伝わることが、
その子にとって大きな支えになるんです。
心が安定すると、体にも良い影響があります
安心感は、
心だけでなく、体にもやさしい影響を与えます。
・眠りが深くなる
・落ち着いて過ごせる
・不安からくる行動が減る
こうした積み重ねが、
生活の質を保つことにも繋がっていくと考えています。
「甘える」という事は、
心のケアの一つであり、
その子との暮らしを穏やかにする大切な要素なのです。
「甘え=心のSOS」ではありません
急に甘えるようになると、
「何か問題があるのでは」
と考えてしまいがちです。
もちろん、体調や環境の変化が影響することもありますが、
多くの場合は
信頼関係が深まった結果としての変化。
あなたを頼れる存在として感じているからこそ、
そばにいたいと思える。
だから、不安にならなくて大丈夫。
何かあったから側にいたいというよりは、
「あなたの側が安心するから、側にいたい」
このように思っている場合がとても多いと、考えて下さいね。
今まで以上に、触れ合える時間を大切に
これまで距離感を大切にしてきた子ほど、
甘えてくる時間は、より貴重に感じられるかもしれません。
今、そばに来てくれる時間。
触れさせてくれる瞬間。
それは、
これからの暮らしを一緒に過ごすための、大切な時間です。
無理に変えようとせず、
そのまま受け止めてあげてくださいね。
まとめ|甘えは、信頼と安心のしるし
最近、甘えるようになったのは、
年齢とともに変わる心の動き。
体の変化と共に心も変わって来る大切な子。
甘えてくるのは、
あなたを信頼し、安心している証でもあります。
今まで以上にくっついてくるその時間も、
かけがいのないものになる、そう思っています。
どうか、
「今」を大切に。
その子に寄り添いながら、
一緒に過ごせる「今」という時間を大切にして欲しい。
私の願いです。
福岡犬猫往診クリニック
院長:河野 和一郎(かわの わいちろう)

