冬は「筋力が落ちやすい季節」だと知っていますか?
「最近、立ち上がるのに時間がかかる」
「少し歩いただけで疲れてしまう」
「足元がふらつくことが増えた気がする」
寒さが本格的になった今、このような変化を感じていませんか。
寒い季節は、
犬猫達があたたかい場所で、他の季節よりも、じっと過ごす時間が増えやすくなります。
その一方で、体を動かす機会が減り、
知らないうちに筋力が落ちてしまう、という時期でもあるんです。
人間も寒いとどうしても、
動きたくなくなりますよね、、、。
これは、犬猫子も同じなんです。
実は冬の過ごし方は、
今後の暮らしやすさに、大きく影響してしまうんえす。
今日は、冬に筋力が落ちやすくなる理由と、
自宅でできる「やさしいケアについて」お伝えします。
簡単に自宅でできますので、試して頂けると嬉しいです。
なぜ冬は筋力低下が進みやすいのでしょうか
冬は、いくつもの要因が重なります。
・寒さで体がこわばりやすい
・関節の動きが小さくなりやすい
・外に出る時間が短くなる
・寝て過ごす時間が増える
これらが重なることで、
筋肉を使う機会が減り、筋力が少しずつ落ちていきます。
前述しましたが、これは人間も同じです。
筋肉は、使わない時間が続くと
年齢に関係なく衰えやすい性質があります。
特にシニア期の子は、
「動かない=筋力低下」が起こりやすい状態です。
筋力が低下してしまうと、再度筋力をつけるのは
簡単な事ではありません。
だからこそ、「筋力を出来るだけ落とさない」という事が
大切になってくるんです。
見逃しやすい、冬の小さなサイン
筋力の変化は、
急激に起こるものではないんです。
日常の小さな変化として、少しずつ現れることが多いです。
例えば、
・立ち上がるときによろける
・後ろ足に力が入りにくそう
・歩くスピードがゆっくりになった
・段差を避けるようになった
・滑りやすい床を嫌がる
「歳のせいかな」と思ってしまいがちな変化も、
実は、筋力低下が関係している可能性があります。
少しずつ筋力が落ちてしまった結果、、、
これらの症状が出るようになったという事なんです。
筋力が落ちると、暮らしに影響が出やすくなります
筋力は、
歩く・立つ・姿勢を保つといった
毎日の動作を支えています。
筋力が落ちてくると、
・転びやすくなる
・関節に負担がかかりやすくなる
・排泄の姿勢がつらくなる
・夜間の不安が強くなる
といった変化が見られることもあります。
筋力は、
「動ける時間」や「安心して過ごせる時間」に
深く関わっている大切な要素だと考えています。
今日からできるケア① 滑りにくい環境づくり
滑る床は、
筋力が弱くなっている子にとって、大きな負担になるんです。
・マットやカーペットを敷く
・よく歩く動線だけでも滑り止めを置く
・足裏の毛を短く整える
まずは「歩きやすい環境」を整えることが、
筋力を守る第一歩になります。
あなたのご自宅の床は、
今どのような状態になっていますか。
今日からできるケア② 立ち上がりをやさしくサポート
立ち上がる動作は、
筋力を使う大切な動きです。
・起き上がるときにそっと支える
・滑らない場所で立ち上がらせる
・必要に応じて補助具を使う
無理をさせず、
「立つ機会」を確保してあげることが大切です。
立ち上がるペースは、その子それぞれ。
慌てず、焦らず、ゆっくりとその子のペースに合わせて、
立ち上がりや、起き上がりを支えてあげてみて下さいね。
今日からできるケア③ 短くても続けるお散歩
冬は散歩の時間が短くなりがちですが、
大切なのは「時間」より「継続」です。
つまり短い距離でも、
継続して歩くことが筋力維持につながるという事です。
しかし寒い日は、
無理をせず、体調に合わせて調整してあげてくださいね。
大切なのは頑張る事ではなく、
その子に合ったお散歩を、日々続ける事だと思っています。
今日からできるケア④ おうちでできる簡単な動き
もちろん自宅でも、
負担の少ない動きを取り入れることができるんです。
・ゆっくり立つ、ゆっくり座る
・低い段差を一段だけ上り下りする
・体重を左右にゆっくり移動させる
・タオルで後ろ足を軽く支えて歩く
「少しずつ」「無理なく」がポイントです。
温かい自宅の中で出来るので、
今日から犬猫ちゃん達と一緒に、お試し下さいね。
ただし、持病を持っている子については、
必ず獣医師に相談後に、行って下さい。
今日からできるケア⑤ 体を温めて動きやすく
体が温まると、
筋肉や関節は動きやすくなります。
・部屋の温度を安定させる
・洋服で冷えを防ぐ
・湯たんぽを使う(低温やけどに注意)
温める → 動きやすくなる → 動く
この流れが、筋力維持につながります。
運動前には、筋肉や関節が動きやすいように
温めてあげてみて下さい。
冬だからこそ、やさしい目で見守って
冬は、
あの子が穏やかに過ごせる季節である一方、
筋力が落ちやすい季節でもある、という事を頭に入れていて下さい。
「たくさん運動させなきゃ」ではなく、
「今できることを、無理なく続ける」。
この積み重ねが、
大切な子の筋力を、維持そして守っていくと考えています。
寒い季節だからこそ、
筋力が維持できるような生活をする。
お散歩と合わせて、温かいお家の中でのケアも
一緒に行う。
今年の冬はこれらを行い、春が訪れた時も大切な子が
今まで以上に元気になれるように、
一緒にケアをしていきましょう!
福岡犬猫往診クリニック
院長:河野 和一郎(かわの わいちろう)

